1/19 ダカールゴール

 朝からゴール地点のラックローズ(ピンクの湖)にタクシーで向かう。しかし結構距離がありタクシー代は7千円ほどぼったくられた 。
こんなことならサンガリーにもっとあげればよかった。

 ゴール地点はすでに人盛りができていた。
 チームのプレスは先にゴールに来ているはずなので探すが、人が多すぎてわからない。

 そうこうしているとバイクがゴールしてきた。はじめに入ったのはペテランセルではなかったがみんな拍手で迎える。1位のペテランセルはチームメイトと少し遅れて入ってきた。そのうち日本人選手らもゴールしてきた。

 今回のゴールでは警備がとても厳しく、関係者以外近寄れないようになっていたが僕らは選手のネームッタグがあるおかげですべてフリーパスだった。
 そのためゴールのステージ目の前で見ることができ、日本人ライダーたちの最高の笑顔、僕がバイクに乗り始めたきっかけの山村夫妻のゴールなど間近に見て、次回はこの感動を絶対味わいたいと決意していた。

 三菱が1〜4位独占。ゴールでは大フィーバーとなっていた。しかも1位は篠塚健次郎さん。

 実は3年前、三菱のパリダカ報告会が地元の名古屋であったとき、会社をさぼって現在の妻と見に行き、そのとき篠塚さんに
「僕もいつかパリダカに行きます」
と言ったら、
「がんばればきっと行ける」
と言って色紙に「See you Dakar」と書いてくれたことから本当にダカールに来たと言うことがあり、結局完走できなかったけど篠塚さんにその話をしたら喜んでいた。

 そうしていると、プレスの隊長・藤崎さんやよし(伊藤)が見つかり、10日ぶりの再会!
ずっと、どうなったか心配していてくれたらしい。
しかも他のみんなは無事ゴールに向かっているという。

 しばらくするとチームの車、3号車那須・今井号がやってきた。しかもクラス3位で。すごい!!
残りはみんなそろってくるらしい。

しかしなかなか来ない。とうとう我がチーム以外ゴールしてしまった。取材の人も帰ろうとしていたその時、遠くの海岸からライトがいくつか見えてきた。

 ドリームチャレンジャーだ!

 ゴール手前でみんなに手を振ると、みんなゆっくりやってきた。1号車金森・進藤号、2号車岡田・土方号、そして原形をとどめていない稲垣・永田号。

 みんな本当にすごい! みんなで抱き合って完走と再会の喜びを分かち合った。

 ゴールの表彰台では普通入賞した人がシャンパンシャワーをするところ、自分たちで持ってきたシャンパンで勝手に掛け合い盛り上がり、また観客もこれで走れるのかというマシンを見て祝福してくれた。

 その後、メルディアンホテルに戻り、メカニック・ヘルパーの仲間とも再会。
お互いの無事と、完走をたたえ会い、それぞれこの2週間の体験談に盛り上がる。

夕方からは、ホテルで表彰式。