1/6 カイエ〜ナラ

 みんなに出火の原因を話すと、実は全車両その可能性はあり、早急に対策をした。すでに危ないマシンもあったが、僕らが燃えたおかげで他の車は助かった。

 入国手続きと、水の確保だけしてスタート地へ。しかし稲垣号は軽油がもうなく、また、バッテリーも手に入れたいのでとりあえずスタートだけして町に戻りガソリンスタンドを探した。

 日本でいうようなスタンドはなく、唯一カイエの町でスタンドらしいところを見つけ、給油し、次はバッテリー。稲垣号のバッテリーも調子が悪かったので2つ探したらなかなか見つからない。何とか見つけたが日本のように買ったらすぐ使えるものではなく、液は別売りで後で自分で充電するらしく、結局すぐは使えない。

 かなり時間が過ぎてしまい、スタート地点を出発したときは昼を過ぎていた。

 しばらく走ると、今度はクラッチが切れなくなる。見てみるとクラッチケーブルが燃えたときに溶けたようでオイルが漏れだしている。
 ここでまた修理に入る。溶けたパイプ部分に、多少余裕のある燃料ホースを切り取ってはめる。しかしホースとパイプを締め付ける金具のいいサイズがなくてどうも漏れてくる。仕方がないので針金で何とか締め付けて応急処置。この間またミニカップーヌードルを食べる。

 この時点ですでに3時頃、CP1・CP2に間に合いそうにもなかったのでショートカットして別ルートでCP3に向かう。ところが地図で見る程いい道ではなく、しかも暗くなると道もわかりにくく時間がかかってしまい、結局CP3にも間に合わなかった。

 しかも、途中で寺田選手砂地でスタックがあり、1時間のタイムロス。しかもこのとき後方に牽引して引っ張ったところ木にヒット、後ろのドアは開かなくなった。

 キャンプ地についたのは朝9時過ぎ。すでにキャンプ地は片づけ始めていた。