2006年8月の近況報告

 拝啓 長かった梅雨があけ、おそがけながら蝉の音が賑やかになって来ました。
恒例の一宮の七夕も後半、好天に恵まれましたが、内容的には淋しいもので、市民の中には恥ずかしいからヤメるか、数年に1回にしたらとの声も聞かれます。予算が5千万以内、お金を出さずにお金だけ欲しいというところでしょう。知恵一つも出さない。
 さて、7月は6月から引き続き、支援者の皆様を訪ねて、様々な問題についてお話をさせていただく日々でした。25日にリストアップした皆様のところへ全て訪ね終わりました。又会員の皆様の所へは、夏のご挨拶に7月早々にお訪ねいたしました。
8月4日には、お訪ねし懇談させていただいた皆様にご参集いただき、私の所見を述べ、皆様からご意見を伺う、森治男と語る会を行います。ここで私の今後の方向を定めたいと思っているところです。80名の方にお集まりいただけないかと思い、集まっていただけるかどうかが今後の私の方向を決める一つの通過点と思っています。
 ところで、小泉総理の後継争いをめぐり、これからの日本の有り様がいろいろな所で語られています。
 戦後61年経過した今日の日本をみる時、あまりにもいろんな問題が出てきたからです。前にも述べましたように、道徳心と信仰心と歴史に学ぶことがなくなったら、その国は亡ぶとは会田雄次先生の言です。そこには目先の利益しか残らないのです。
愛国心論争、藤原正彦先生の品格ある国家、中国、朝鮮半島の反日運動(政府主導の)等から日本に巻き起こっている、民族のありようを考える風潮のかたまり等があるは大変いいことだと思います。
 私は以前、蒲郡に明年開校する海陽学園の伊豆山健校長予定者を名古屋にお招きし、勉強会を行ったことがあります。この学校は、戦後初めて日本でエリート教育を確立しようとするもので、戦後のアメリカ型の金銭万能の風潮に対するもので、大いに期待をしています。(これはJR東海会長の葛西会長の強い思いで創立されるものです。)
 今日、経団連を中心とする大企業の指導者の中に、自分達の利害のみを考え、政府に法人税の引き下げ等を強く求めたりしています。
大企業と中小企業の差は大きくなるばかりで、私も毎日個別の訪問活動の中で、小泉首相やトヨタの奥田氏に対する“うらみ”節をよく耳にします。
経済も、日本の伝統的手法を大切にした運営を考えるべきだと強く思います。
今をときめくトヨタでも、昭和20年代つぶれかかっていたものを、住友はダメだったけれど三井が助けたではありませんか。政府も経団連もデフレ政策によって苦境にたつ企業への配慮と愛情をもつべきだと思います。
 私は是非、教育政策の中に国語、道徳(小学1年から)、歴史教育(中学生)をきちっと学校教育の中で実践出来るよう、教師、副読本を整え、地域に寺子屋を置き、若い人だけでなく、大人、老人の再教の場も作っていけると素晴らしいと思います。
 私はかつて、歴史の教師(高校の)でした。大学においては、史学科で中国官僚制をテーマに勉強していました。
中国、韓国は日本の歴史教科書批判を繰返ししています。しかし私が教員をしていた頃も今も、日本での歴史教育は明治維新でおしまいです。批判されても日本では教えてもいないのです。だから、歴史論争は“生にえ”のままです。文科省も大臣も腹がすわってないから、教えようとはしないのが現状です。誰かがどこかでこの現状を打破せねばなりません。私にその先陣を切れるチャンスがあればと思っています。
 日本の変革には時間がかかります。今の60代、70代の人々がこの世からいなくならないとダメでしょう。それまで少しでも種火を残す努力をと思うこの頃です。是非ご支援下さい。                                                
                                                 森  治央 拝
                                                   (治男改め)
 平成18年8月5日