2003年6月の近況報告
拝啓 早いものでもう本年も折り返し点に来ました。環境の変化か、季節がかってより一ヶ月早くなったように、雨の多い5月でしたが、これから蒸し暑い6月に入ります。どうぞお身体を大切にお過ごし下さい。 5月は、連休後半から船に車を乗せて、北海道へ行き、息子の高校の総会、授業参観などに行って来ました。ついでといっては何ですが、利尻、礼文、天売島を車でまわって来ました。 利尻、礼文は今夏の青年塾の下見も兼ねてきました。 息子の通う高校は、TVなどでしばしば紹介される感動一杯の魅力ある学校で、教育の原点を見るようで、いつ行っても楽しみが一杯です。 今月は北海道旅行に始まって本当に良く読書をしました。その数8冊です。時節柄どうしても経済、日本改革への提言、それにまつわる小説が多くなりがちです。 日本、アメリカ、ヨーロッパ等の政治、経済の過去、現実を冷静にみる度に、日本は過去の素晴らしかった経済のあり方をもう一度しっかり見直し、、守るべきものは守る、という確認をすべきだと思います。 前にも書いたかと思うのですが「改革」とは本来あるべき姿にもどす、という意味だと思うのです。自分が年がいったから言うわけでは有りませんが、バブルにのらなかった銀行家は皆年齢のいった方ばかりです。北洋銀行の頭取しかり、82銀行の頭取しかりです。年のいった人の中にも随分しっかりした経営者が多い。 石原都知事も70歳だけど若い人に負けてないと思います。混乱期は年に関係なく世に出るべき人は出て来ると思っています。 それとオーナー的経営者が少ないのも今の時代ある意味で問題かなと思っています。サラリーマン的な人が大企業、みずほのような大銀行のトップとして居座っている。無責任に。 今日、日本最大、最高といわれるトヨタは創業者豊田佐吉、喜一郎氏が変人、奇人と言われながら頑張って今日のトヨタを創業し、大ストライキの時は真っ先に責任を取って辞めました。 絶対首切りはやらない、という信念で、会社経営をしてきた松下幸之助の松下電機は今リストラの嵐が吹き、知人の松下出身者は現経営者への大変な不満、批判です。 経営者としての自覚のないサラリーマン社長だとの印象です。 トヨタの奥田会長なども一企業トヨタのトップとしては大変評価もし、番頭としては凄いと思うのですが、日本経済界のリーダーとしては、少々軽いという感じがします。万博にしても名鉄あたりにいいようにあしらわれている田舎紳士と言う感じがします。それとトヨタはじめ多くの大企業がグループ、関連会社の社長に本社の役員などを送り込む姿は、将来に暗雲がただようのではないかと思います。公務員の天下りが改革の大きなネックだと思うのですが、民間もグループ会社に社長を送り込むのは同じではないかと思うのです。関連会社の人々のやる気をそぐのでは。 経済オンチの小泉政権下で改革は全く進まず、株をはじめ、経済は低下の一途です。出番に備え出来るだけの努力をしていきたいものです。 6月は又出掛けたり、勉強の機会が多々あります。皆様も是非お出かけ下さい。 5日、現代コーりアン社長で、北朝鮮拉致被害者を救う会の佐藤会長の講演、9日は久方ぶりに旧民社党委員長、塚本先生を講師にしての定例セミナー、10日・11日と東京で福祉医療財団のセミナー、12日夜は、日銀甲府支店長を講師に日本進路研究会の定例の勉強会等と続きます。その他稲門教育会、オンブズマン愛知の地方議員団との交流会等出る機会の多い6月です。よろしければどの会でもご参加下さい。又、7月26日から本年もホームヘルパー2級取得の為の講習会を開催致します。是非興味のある方に声を掛けて頂きたく存じます。勉強の成果は又ご報告致します。 皆様のご健康を心より祈念申し上げます。 ご支援に心より感謝を致しております。 敬具 森 治男 拝 平成15年6月5日 |