2003年3月の近況報告

 拝啓 3月に入りましても、厳しい寒さが続いておりますが、皆々様にはお元気にてお過ごしでいらっしゃいましょうか。
 3月は移動、卒業式等々何かと忙しい日々が続くと思います。
春はもうそこまで来ているという感が日々感ずるこの頃、心も新たに、頑張って行きたいものです。
 さて、2月から日本の道路研究会が始まりました。第一回は財務省国庫課長岸本さんとの勉強会が6日に東京の玉の肌石鹸でありました。
官僚らしからぬユーモアと大胆な発言で、面白い勉強会となりました。
国庫課は国債発行の責任部署ですので、国債研究に関する本を2〜3冊読んで臨みました。
テーマは@失われた10年は本当かAデフレースパイラルの恐怖Bインフレターゲットか不良債権処理か?Cクラッシュ論は無責任D救世主は現れないの5点ですが、全てについて記すは大変ですので省略しますが、国債について、戦前の国債発行の状況を知る人は絶対国債は買いませんよ。日本人の貯蓄高からいってあと3年以内に財政はパンクするが、その時財務省はいかなる手を打つつもりですかと質問しました。
 岸本さんは、国債発行と販売の責任者としては、眠れない夜もしばしばなれど、日銀とたえず連絡を取りながら、何とか国債を処理しつつ、景気回復が早く来るのを待ちながら、本当に綱渡りをやっていますとのこと。たとえば日本の投資家は海外へ向かって投資をしないが、ある時点からどっと海外へ投資が向かう等々。何かちょっとしたきっかけで日本の財政はクラッシュする可能性がある。その時は終戦時のように1からの出直しでしょう。とのことでした。
 今日の財政、金融危機の状況を作り出したのは大蔵当局であり、その官僚をリード出来なかった政治家の責任は大です。
 今日の日本はきちっとした外交、防衛、財政、教育の出来ない全く゛ふぬけ″になっています。
アホの二世議員、現場感覚のない役人、学者大臣、そのことに何にも感じない国民。
年末の世論調査で7割の国民が、今の日本は平和で豊かで今のままが良い、との結果が出ていました。全く絶望的です。
石原都知事が本日現在、再選出馬の方向とのマスコミ論調です。
石原知事については右だから、年だから云々がいわれています。私はこれら進歩的知識人といわれる空想家が、どれだけ日本の国益をそこなって来たことかと、腸わたの煮えくり返る思いです。
 平均寿命50歳の時代に高橋是清は82歳で大蔵大臣をやり、日本の危機の時代の財政のきりもりをやりました。今30代、40代の若手といわれる政治家に気魄力があるでしょうか。
 自民党は官僚と二世、民主党も二世と労組、それ以外はどう見ても利口に見えない、宗教政党の連中と、早く崩壊すべき社民党です。この3年のうちに来るであろう危機の時代は、年齢は関係ない。現場感覚があり、修羅場をくぐってきた人達が登場してくるべきでしょう。
私もあと3年数ヶ月頑張りたいと思っています。
 外国に信頼され(なめられない)る日本、危機にきちっと対応出来る日本(有事法制等)。エリート教育を含め教育の大改革、様々な人事交流、本当に現場の第一線で活躍してきた人々の登用を進め、何とか本来の姿に日本をしていきたいものです。
 中小企業を中心とする、真面目に努力する国民が、まだまだ多いから持っている日本です。
本当にこの数年が日本の勝負所だと思い、それぞれの場で精一杯頑張りたいものです。
(もちろん一度既成の政党、官僚機構は一度大リストラ(再構築)すべきです)
 尚、日本の道路研究会は、今月11日に東京で財務副大臣を講師に第二回の勉強会。4月22日に横浜で中田横浜市長を講師に勉強会をする予定です。是非と言われる方はどうぞご参加下さい。
 その他、4月の地方選へ向けて、私の納得する人のみの応援の戸別訪問をしています。
更に一宮、江南、岩倉と大垣、岐阜の美容院への挨拶回りもしています。
3月はその他、3日に若宮清氏を講師にした定例政経文化セミナー、8日・9日と箱根で低下する日本の学生、学校のあり方をテーマに合宿勉強会、3月13日から19まで環境問題をテーマに中国重慶市に行き、中国政府、中国社会科学院、武漢大学、上海復旦大学等の官員、教授、学生との懇談。三峡ダム現設現場訪問、そして最後の三峡クルーズをやってきます。又ご報告します。変わりませぬご支援をどうぞよろしくお願い致します。                                                                           敬具

                                                 森 治男  拝
    平成15年3月6日