2001年7月の近況報告
7月の近況報告 拝啓 梅雨明けもしないうちから、30度を超す暑い毎日が続きますが、お元気にてお過ごしでいらっしゃいましょうか。 さて、6月の報告としては、17日、伊勢に出掛け、志摩観光ホテルの総支配人であり、料理長であった高橋シェフのお話を伺ったことです。 外国に行かず、自分の仏料理を完成させ、内外に多くのファンを持っていた高橋さんの話は、学校は出ていないけれど、なかなかのものだったと思います。 料理の基は、学問と芸術(感性の練磨)である。心も愛情もいらない。伊勢という千数百年の伝統を守りぬいている地をバックにした安心感。(日本の精神を回復すべき時代) プロは、伝承の否定=ピアノを弾きながら楽譜を作るのがプロ。などいろいろ面白い話を聞かせていただきました。 その他では、藤前干潟は海、つまり公有水面なので、売買の対象にならないのに、名古屋市が57億(うち10億は東海銀行の利子、白川不動産が2億で手に入れたものを、バッジの力で市の土地開発公社が47億で買収)で買ったのは税の不当支出という裁判を私達のグル−プでやったのですが敗訴。控訴することになったのですが、裁判官というのは大変な思い込みによる事実誤認するものだ、と思いました。 さて、今月は愛知万博について述べたいと思います。 万博を提唱したのは、鈴木前知事ですが、そのバックは名鉄だといわれています。名鉄がオリンピックの為に所有していた瀬戸の土地を何とかしなければならない。出来れば人を万博中運んで儲けたいというのが愛知万博が行われようとした出発点です。(自分の金は使わないで) だからどういう万博をするか、という理念は全くない。堺屋さんが「志」をといっても、これから作るということになるわけです。私自身は、愛知で車に継ぐ新しい産業を、という点から万博に全く反対というわけではないのですが、全てが名鉄がらみで動いている為、歯車がうまく回らないのです。 本来やるなら、広大な鍋田干拓地でやれば広さといいアクセス、岐阜、三重、愛知との接点の地ということで、良かったのですが、それでは近鉄が得するということで、全く候補に載せなかったのです。 HSSTにしても県が金を出し、名鉄が運営するというのです。空港でも、2005年へ向け動いていますが、人を集められるのでしょうか。JRの新幹線を乗り入れすれば、京都から関空へ行くより中部空港のほうが早いそうです。名鉄の常滑線使用では集客はうんと小さくなります。(志田JR専務の話)2年前の知事選で泣き虫神田知事の前に志田JR東海常務(現専務)の名が挙がっていましたが、裏で名鉄がトヨタの田舎紳士をうまく引っ張り込んでつぶしたとは愛知の政財界では言われている裏話です。(今回の堺屋つぶしも)凄いものです。 堺屋さんが、愛知県民が「かわいそうだ」と言って嘆いて見えたことは、皆さんご承知のとうりです。 500億以上の赤字が予想される万博。誰が責任をとるのでしょう。 理念も政治力もない神田知事は、役人の尻馬に乗って、最近えらく強気だそうです。(これも県の役人の声) 先日高山へ行く途中のサ−ビスエリヤで久方ぶりにJR東海労組の委員長であった方にばったりお会いしました。(今はJRホテルの取締役)もう一度志田専務が県知事に挑戦してくれないものでしょうか。と話をしたものです。識見は素晴らしい方です。まだ1年8ヶ月も知事選まで時間を待たねばならないのが残念です。 いよいよ夏本番です。石原知事新党の中断によって暇な参院選です。 中坊公平さんを世に出したスゴ腕の錦織さんの応援をと思うのですが、全国区ですのでなかなかお役には立ちません。 中元のご挨拶回りにお伺いする予定でおります。いつもご無沙汰ばかりで恐縮です。どうぞお元気でお過ごし下さい。 敬具 森 治男 拝 平成13年7月5日 私ごとで恐縮ですが、長かった娘の就職活動も6月で終了。ホッとしています。 なかなか大変な経済状況です。私なりにいろいろ提言を考えています。いろいろご意見をお聞かせ下さい。 |