2000年 4月の近況報告

4月の近況報告

拝啓 すっきりしない不順な日が続いていますが皆様にはお元気にておすごしでいらっしゃいましょうか。
 先日千葉県知事選挙で堂本さんが環境団体を中心とする人々の要請で立候補当選したことは、私にとって大きく勇気づけられるものでした。
 今の政治が世論の力によって大きく変えられるものを示したと思います。
 政党は世論の動きに従って動いています。世論の支持率が低ければ、野党が不信任を出さなくても与党は首相を交代させるし、支持率が高ければ野党も不信任を出さない。
 政治が“政局と選挙”にばかり夢中になっている間に、日本の社会・経済は再起不能の状況におちいったことを考えなおさなければなりません。与・野党とも。
 私の友人が早くから堂本さんの応援をしていましたが、3月16日に会った時、すでに堂本さんは勝つと云っていました。
 さて、3月は9日東京、10、11日と箱根で恒例の合宿勉強会に行ってきました。国会議員、首長、選挙で公開討論をする会の代表者との講演、討論がありました。
 代議士、首長、の話を聞いていて強く感じたことは代議士が、いくら雄弁に語っても、なにか靴の上からかいているようなのに対して、市長、東京の区長などの首長の話は具体的実績にうらづけられた強い自信を感じました。
 夜の懇親会の時、杉並区長をしている山田ひろし氏が、私に強く云っていました。「森さん、国会をねらうのをやめて、是非、首長戦に挑戦しませんか。本当に面白いですよ」
 これから5月に予定される石原知事を総理にする会の発会以後、どのように政局が動くか今少し、動きをみながら、考えていきたいものです。
 3月は又、15、16日と上京しました。16日に友人の若宮氏と久方ぶりに会い食事をしました。彼は外務大臣の直接の要求を受け、22、23とアメリカへ行きました。
 目的は例の原潜問題がこじれてアメリカ海軍がひらきなおることを心配した外務省が、海軍に最も影響力のある、かつて無党派の大統領候補であった、ブームもよんだロス・ペローに話をつけておく為です。
 友人若宮はロス・ペローと親しく、彼の息子と2度ほど中国へ行ったりもしているのです。ロス・ペローの会社は6万人の従業員の内、なんと12,000人が海軍OBだそうです。
 面白いのは彼のアメリカ出張の一日の手当が、なんと7,620円ということです。これは外務省の最低のランクの人の出張手当だそうです。理由は彼が公式には、はじめて外務省の仕事をするからだそうです。このことを次の本に書くのであえて文句はいわなかったそうですが、役人の考えることは、全くなっていないと云っていました。
 ちなみにこれは外交機密費から出るのかと聞いたら、大臣は苦笑いしていたそうです。
 まだこういう人が日本にいて、水面下で活躍しています。
 この若宮氏を講師に私がやっている定例経営セミナーで、能登に一泊旅行に行こうかと計画中です。
 バスの中で話をしてもらうのですが、なかなか面白い世界のそして日本の要人の裏話がでてきます。是非ゲストででも皆さんご参加下さい。
 尚又、3月16日付けである専門学校の校長もやっています。(2年の契約で)
 4月は10、息子の高校の入学式で北海道へ8、9、10と参ります。
 ミッションスクールで両親参加が原則です。更に、石原都知事の会の打ち合わせで中旬に上京の予定です。
 春は総会のシーズン、学校に、町内に、関係団体にと出かけることの多い毎日です。
 更に4月16日(月)はイマジン会長近藤さんを招いての定例経営セミナーです。
 “デフレも又よし”となかなか元気な会社です。
 ソニーの邪魔がなければ、とっくに公開しているのだけれどと云っていましたが、中学卒業して社会に出て、数百億をかせぐ会社を育てた近藤さんは全くきさくで、前向きな人です。是非ご出席下さい。
 どおぞ今月もお元気でおすごし下さい。ご無沙汰ばかりで恐縮です。
                                                敬具

                                             森 治男  拝

平成13年4月5日