2000年 3月の近況報告

3月の近況報告

拝啓 3月に入りましても寒さ厳しい毎日ですが、何となく春らしい明るさのある今頃でもあり、やはり気分的には軽やかで良い季節となってきましたが皆様には如何お過ごしでいらっしゃいましょうか。
 さて、世の中と言いますか政界は次から次へと色々なことが起こっています。
山下検事の身内意識から出てきたのであろう、裁判官の妻の捜査情報を漏らした事件、KSDの賄賂の事件、原子力潜水艦の事故と大きな出来事が短期間の内に起こってきました。
私が思うに、これらは全て根本のところで共通の問題点があると思うのです。戦後55年を過ぎてあらゆるところで政治の世界、経済人、行政、司法に携わる人々、あらゆるところで時代の流れから離れてしまっている”社会的役割意識が薄い”と思うのです。
私達は今こそ様々な事件を現象面から見るだけでなく、根っこの所からとらえ考えていかなければならないと思うのです。山下次席検事を辞めさせても、アメリカの原潜の艦長、森首相のゴルフ問題をせめて森首相を辞めさせても何も問題は解決しないことを我々は自覚すべきです。
 司法は中坊さん達が取り組んでいるように司法の構造的改革をせねばならないし、原潜の問題は森首相のゴルフは論外なれど政治はもっとアメリカに目を向けるべきだと思うのです。軍事大国のアメリカ軍のたるみは世界的大問題だからです。
 KSDは自民党の体質そのものであり、田中秀征さんが云っていたように自民党は近々解けてなくなるでしょう。今政界は次の首相が誰かが問題です。小泉さんがなれば、又アホなマスコミは小泉礼賛の記事で国民をあおるかもしれません。
 もし自民党が生き残りをかけて、党内一致して小泉首相となればこれはマユツバ、いずれ国民の拒絶反応にあうこととなると思います。小泉さん、田中真紀子さんの人気は自民党の体質と違って官僚と一線をひいているところです。自民党の中でそれを貫くことは不可能です。地方の首長が頑張っている人が何人かいます。
私が3年前に出した「森はるおのあゆみ」の本の中に書きましたように、日本もそろそろ首相公選を含め国民の直接投票のチャンスを作る時が来ているかもしれないと思います。毎年総理が変わるという状況は、国際的に見ても経済的に見ても問題です。
とりあえずこの半年、石原都知事をかつぐ運動も考える時かなとも思っています。勿論、基本は森治男党の気持ちですが。
 さて2月はプライベートで忙しかった月でした。5日にある方の要請で自由党の幹部と都内でお会いした他は個人的にいろいろあった月でした。
18日の誕生日(55才になりました)に結婚式があり、私と木曽川町長が祝辞を述べました。又、事務所の維持費にと2Fを早稲田育英ゼミの教室に3月から使用、ちょこちょこ手伝いをしたりしていました。
又、仏教大学の通信講座の政治社会論と現代社会論の2講座を毎週金曜日(4月から)に担当、更にある専門学校へ2年間、4月14日からホームヘルパー2級の講習会(第2回)を開講。(県、市からも色々協力してもらっています)これもいいふれあい、人の輪の拡がりになると思っています。
土、日を中心に訪問活動等、森治男の考え方を伝える時間に集中したいと思っています。
 尚、3月は年度末で皆さん多忙とのことで、定例の経営セミナーは4月という事にしました。既に素晴らしい講師に声をかけています。
又3月は、9日東京、10日11日と毎年2・3月恒例の合宿勉強会です。40人程で毎年合宿しますが、今年はメンバーが増えると思っています。日本の市長で最年少で当選、今2期目の柳井市長,河内山君(雄弁会の後輩です)、衆院選で私と同様5回落選した多久市長、横尾氏、杉並区長、福祉で有名な山の井衆院議員など3名の代議士、それにイエローハットのオーナー鍵山さんと面白いメンバーで朝から夜まで缶詰での学習会です。3月15,16日と再び上京。15日は石原都知事の勉強会の事務局長等と懇談、16日は夜恒例の田中秀征さん、そして国際キリスト教大学、最上敏樹先生を囲む勉強会です。今回のテーマは国連です。

 尚、私事で恐縮ですが、息子が北海道余市高校へ進学することとなりました。
前松下政経塾々長のご紹介で付属の北星学園大学々長と知り合い、学長のご案内で学校を見学、校長先生も紹介され面白い学校だと感動しました。息子も校長面接を受け、いい校長先生だと喜んで試験を受けました。ミッションスクールですので基本は”愛”。全く自由な雰囲気の学校ですがタバコ、暴力、不純異性交遊は厳禁で、停学になると牧場で朝6時起床で牛や馬の世話、草刈りなどの謹慎生活です。余市町全体が学校を応援する体制になっており、こんな事が可能です。教育を今までと別の視点から見つめて参りたいと考えています。
 今年の春は忙しくなりそうです。私のいやな花粉症の季節でもあります。
どうぞ皆様、今月もお元気でお過ごし下さい。変わりませぬご支援をこれからも変わりませず、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                                                敬具

                                             森 治男  拝

平成13年3月5日


追伸:先週私が役員をしているオンブズマン愛知で提訴しておりました尾北建設業協同組合の談合問題で、裁判所の和解勧告が出まして5000万円県へ払えということになり、裁判費用として500万円ほど払われることとなりました。談合問題としては画期的な事例です。裁判官にも物のわかる人もいるようです。(ちなみに女性の判事でした)500万円は弁護費用です。
これからも税の無駄遣いをしないよう、注意して参りたいと思います。