2001年1月の近況報告

           謹賀新年(平成13年たんぽぽだより新年号)

「哲学者たちは世界をさまざまに解釈したにすぎない。大切なのは、しかしそれを変えることである」(マルクス)もちろん私はマルクス主義をまったく信仰していない。又かつて宣教師フランシスコ・ザビエルはその著の中で日本人を評して「何よりも名誉を大切とするは驚くべきことなり」と述べています。
今の日本の状況
◆政治のブローカー化と質の低下。アホな2世、3世議員の世襲化
◆「官僚はクズである」(電力王/松永安左ヱ門)とまでは言わないが、支持基盤のない 統治者(官僚)による官主政治。(特に宇野、海部以来の首相と実質的実力者が別になってからひどい)
◆新聞等マスコミの質の悪さ(明治以来権力と斗った事がない。記者の意見がない)
◆産業基盤強化の遅れた日本(戦後日本は朝鮮動乱、ベトナム戦争、アメリカの産業空洞化の中で反則勝ち してきた。ハイテク基盤と中小企業支援の強化をすべき時)
◆拝点主義と大学の遊園地化、マニュアル化(16年間もの長い教育を受けた者が何事にも無感動、無関心とは。今多くの学校長を見ているとまことに小役人的、無好奇心の顔だ。体育科出身、序列主義の校長の多い現実は子供を見ないで上ばかり見ている姿か)歴史教育を大切にしたい。(役所の幹部も学校長も企業人、言論人等から一部選べるよう公務員制度を変える時)

「選挙に興味がない」「行っても何も変わらない」と決め込んだのが今の不況に直結している。(今の不況は無能な政治家、役人、銀行屋が引き起こしたものだから)
適当にうまいもの食べてたまにカラオケに行ってという“ただ生きているだけ”の「脳死」人間が多い。
 しかしこの3〜4年は大波乱の時代です。時代を変えるチャンスです。夢に向かって立ち上がるチャンスでもあります。本年から日本の政治は分解過程に入ります。無党派の人々はいい政党を待望しています。真に力のある新党作りに努めます。政治家を目指す私は霧の中を一歩一歩、歩いてまいります。(50代のあと数年)                 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本年の主な行事
 ◎秋/極道の妻から弁護士となった大平光代さんの大講演会
 ◎9月/ビル・トッテン氏を招いての夏期経営セミナー
 ◎4月と12月/ヘルパー2級の養成講座開講
★尚、2月より事務所2Fに「志塾」の名で小中高生対象の学習塾を開講いたします。段取りは「早稲田育英ゼミナール」がやりますが、私も時々子供と話したいと思っています。(マンツーマン方式です)

                                            平成13年元旦



           平成13年の1月の近況報告

尾張経済振興会々員各位へ
 改めまして新年明けましておめでとうございます。旧年中は何かとお世話になりましてありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い致します。
 記念すべき21世紀をどのようにお迎えでいらっしゃいましょうか。
 私は元旦の年始の挨拶回り以外は読書三昧の正月でした。
A・Lサッチャー教授(アメリカの歴史学者)の「燃え続けた20世紀」(全3巻の1のみが発行されている、本年中に2・3が出る)を3日間かかって読みました。なかなか読み応えがありました。(454頁)
そして4日5日6日で藤沢周平著「漆の実のみのる国」(上下2冊)を読みました。これは上杉鷹山を題材にしたものですが童門冬二氏の上杉鷹山とはタッチがかなり違って、歴史家の書いたもののような感がありました。なかなか感動的な本でした。
燃え続けた20世紀はボリュームもかなりありましたが、20世紀を振り返り、一人一人の指導者を見つめるにも、とてもいい本でした。
人間が集団になると、いかに邪悪で冷酷になるか、この邪悪な熱狂がいかに大きな不幸をもたらすかを示しています。
これから財政破綻,経済の一層の不況の中、もう一度しっかりと20世紀を見つめる必要があろうかと思った次第です。
 昨年一つの大きな希望としては、表面的にはまだまだ固いつぼみのようなれど、少しずつ開きかけているのではと思わせたのが、長野、栃木知事選挙でした。21世紀に一層花開くことを念じています。
 とりあえず、名古屋市長選挙が目前にあります。財界、民界を含め殆どの人が望まない(名鉄だけ私益の為やりたがっている)万博を中止させる為にも重要な市長選です。(水面下ではある作家とある女性とある代議士が対立候補に挙がっています。)知事をも絶対変えるべく、仲間と動きたいと思うのですがまだ2年先です。
又不気味な犯罪が年に増加しています。
まず政治や行政が信頼を取り戻すのが先だと思います。盛んに教育改革がいわれていますが、順序が逆でしょう。更に教育改革を語る資格のない人が教育を語っている姿、成功しないでしょう。
 戦後55年、さまざまな日本社会の矛盾が吹き出した2000年でしたが、それをどう解決するべきか。今年こそ新世紀の幕開けにふさわしい実り多い年になることをお互い祈りたいものです。
本年も皆様のご健康とお幸福を心より祈念申し上げますと共に、変わりませぬご厚情を心よりお願い申し上げます。

 平成13年1月8日
                                          森  治男 拝

◎ご参加下さい。
※尚、尾張経済振興会主催、定例経営セミナーを1月18日(夕)新年会を兼ねて会員の福田さんの経営する江南のポモ・ロードで開催します。(イタリアレストラン)