2000年12月の近況報告

12月 近況報告

初冬の候となりまして、ようやく冬らしい季節となってきましたが、皆様にはお元気にてお過ごしでいらっしゃいましょうか。
さて、10月11月と5週連続での上京となりました。11月4,5日までは先月ご報告したとおりですが、11月11日、11月28日〜12月1日と上京、明年に予定しておりますが、極道の妻から弁護士になられた大平光代さんの講演会を明年開催したいとそのお願いの根回し、又明年の夏期経営セミナーの講師にと思っています、ビル・トッテン氏の講演会、立教大学斉藤精一郎先生、田中秀征さんを囲む勉強会、更に明年春に予定しています在宅介護員(ヘルパー)講習会通信講座、労働省の給付金資格を得られる書類の申請等々で月の半分は東京でした。
その合間に11月27日3年目に入りました定例の経営セミナーを開催しました。
講師は東京で通産省の支援事業、組合ぐるみ、地域ぐるみで新産業を立ち上げに成功している松下電器の幹部候補生でもあった鈴木純一氏でした。
鈴木氏の紹介で経営者協会の事務局長と東京で食事をする機会もあり、又新しい分野に友人が出来たと思っています。
 ところで今月は皆様にいくつかのご報告があります。
 まず11月初めに私の監修したお受験の本が、明日香出版から出版されました。〔6千部〕再版まではいくだろうとのことです。1月に生まれて初めての印税をもらいます。(わずかですが)
 私の54年の人生の中、色々な人とのつきあいがありましたが先日逮捕された、重信房子もネール記念の弁論大会で弁士として学生時代知り合い、しばらくつきあいがあったのですが、当時はなかなかの美人で、ソフトで、その後の人生は想像外でした。
 11月は加藤政局があり、一時は旧民社時代の仲間や他の友人、先輩と、新党への動きが出来る準備をと語らっていたものです。旧民社と旧社会党の人々では体質が全く違います。官公労に支えられてきた旧社会党のメンバーに、これからの財政破綻が乗り切れるわけがないのだから、いづれ民主党は分裂するでしょう。(現在旧民社の地方議員は殆ど民主党に入っていません。民社協会にのみ入っている)加藤さんは今の自民党の中では逸材でしょう。
あの時不信任に賛成していれば多分、加藤さんについていったのは数人におちこぼれたでしょう。でも逆に、加藤旋風が吹き荒れ、たちまち10倍の勢力になったと思います。長年見てきてそれが政治だと感ずるのです。
又、菅直人氏の政治オンチを昨年の中坊新党つぶしに次いで、再び思い知らされました。
小沢氏は不信任は金曜日に出せ、でないと土、日で自民党につぶされると主張しましたが、菅氏は土日に街頭宣伝をし、月曜に不信任案を出すことにしたのですが、土、日にかけ完全に加藤陣営はつぶされました。(後援会が)小沢氏の勘の良さです。
最後は漫画でした。我々の学生時代、鶴田浩二、高倉健のヤクザ映画が盛んで東映の深夜映画をよく鑑賞したものです。そんな時、鶴田浩二は藤純子の火打石で送られ、我慢に我慢を重ね殺しに一人だけで行ったものです。子分に知られないように。すると高倉健が一人助っ人に来るというのがパターンでいい気分で下宿へ帰ってきたものでした。
加藤氏は子分の前で止めてくれと言わんばかりに本会議場へ行くと表明しました。男らしくない、まさに漫画という感じでした。
結局、加藤氏も田中眞起子も小泉氏も自民党にいる間は信用できない。力はあれど。というのが私の現在の心境です。加藤氏は逸材なれど「あてにせずに待ちたい」それが私の今の考え方です。
 この3年は大波乱の政治、経済であるとは斉藤精一郎教授の言です。
国債の返済のための積立金は250兆円ほどです。
今は私の友達で2年前オリックスの資本市場本部であった石井氏(経営セミナーで講師に来てもらいました)のところへ大蔵省の金融局長などが、部下と共にどう財政危機を乗り切るか相談に来るそうですが、10年がかりの対応と法律改正を色々考えているらしいです。何とかインフレにならないようにと。
この3年の間に、新しい強力で立派な政党が出来る事が無党派の久々の望みであろうし、私の出番の時であると思っています。
 政治も財界も官界も、本当に悪い人達がのさばっていました。国民世論に盛り上がりに欠けていたので(つまり加藤政局に共鳴が欠けていた)加藤さんは動けなかったとも思っています。
長野県知事に見られるように本格的なエスタブリッシュメントが動かないと時代は変わらないと思います。もう少し時間がかかりそうです。出番まで霧に向かって一歩一歩歩いていきたいと思います。どうぞ変わらぬご支援をお願い致します。
 追伸:11月から長らく勤務してもらった伊藤さんにかわって坂本さんに事務員が交代しました。28歳でご主人は農林省の土地改良事業所勤務の方です。どうぞよろしくお願い致します。

敬具

 森 治男拝