・北京空港は広い草原の中にすっきりと簡素に建ち、広い大陸を想わせた。
・故宮、大和殿天安門の赤いベンガラ色の城壁、白大理石の欄干に黄瑠璃瓦の楼閣
そして万里の長城、明の十三陵とどれも息をのむ程の美しさと迫力。当時の権力
者の強大な力と貧しかったであろう市民の生活を思った。
・婦女連合会と交流、専業主婦を理解できないという職業婦人達がまぶしかった。
・玄武湖畔にて愛知県と江蘇省友好提携5周年記念・時計塔除幕式に参列。愛知県
知事一行と昼食を共にした。出された料理八仙活魚の味は格別だった。この時の
中国側の女性省長・顧秀蓮女史にあやかり、秀蓮会を結成。活発な活動を誓う。
・長江大橋視察。これは鉄道と道路の共用橋で中国人の自慢の力作だそうだ。
・空路が急遽陸路に変更された為、南京博物館の視察が十分に出来ず残念だった。
・雨に煙る大運河、寒山寺、拙政園内視察。毛筆の素晴らしさに長い歴史を感じる。
・梅嶺宮のトイレさえもドアが外されていてびっくり。密談を防ぐ為とか。
・少年宮(13歳までの少年少女の課外活動の場)視察。小学校から推薦されて才能
を伸ばす訓練をしていた。
・黄浦公園、虹口公園、等市内視察。新村の漢方医や年金生活者の家を訪問。狭い
けれど住人たちは一様に幸せだといった。
・先に宿を出た荷物が空港に着かず、私達は荷物を中国に残して機内の人となる。
そこで出された水が宝石のように輝いて見えた。
この旅で、中国大陸の水、交通、通信事情は大変なのだと知る。また時間の奴隷に
なっていた私達日本人の姿に気付く旅でもあった。厳しい生活を強いられている大陸
の人々は心の底に大パワーを秘めて頑張っていた。温室育ちの日本人が21世紀に
彼らに遅れを取らねばよいが、と少々心配にもなった。(I.Y)